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シオマネキ・ハクセンシオマネキ・トビハゼ
<川に学ぶ体験活動全国大会 in 徳島>

194km(全国で12番目)もの長さと四国の20%を流域にもつ吉野川。暴れ川四国三郎として知られるこの川で、200382-3日川に学ぶ体験活動全国大会が開催さました。まるごとからは山北が活動を発表してきました。吉野川と干潟の自然、そして大会と街の様子を簡単に報告いたします。

 

81 吉野川河口干潟>

 徳島駅に到着すると即バスで吉野川大橋へ。その大パノラマは絶景だが、ここからは徒歩。四国第2位のこの川幅は1300mもあり、向こう岸は遥かかなた。海はわずかにしか見えない。

河川敷の運動広場を歩くと、突如、砂泥質の地面とヨシ原が眼に映った。眼を凝らして思わず息を呑んだ。早々と主役のシオマネキとトビハゼの大群が蠢いているではないか。ここは、シオマネキの推定生息数は全国一位!さらに汽水の泥場にはアシハラガニが鋏を鳴らし、多きなフトヘナタリ貝が転がる。クリークの砂場には白い妖精のように小さなハクセンシオマネキが鋏を振ってダンス。地方とはいえ、中核都市にこれほどの自然があるのは驚異です。

 葦原の脇を、歩くこと十数分。中州が見えてきた。植物が密生し、カワウが休息している。水は甘く浅いが渡れるほどではない。ここに今度東環状大橋が建設されるようで、道路工事が盛ん。遠くには、潮が引いたときだけ渡れる砂洲が伸びており、一連の河口部が連続して広大に残っている。長く伸びた橋を後ろに恨めしく眺めながら、前面までさらに30分近く歩く。

ようやく砂洲に到着すると、潮はすでに満潮になりきっていた。砂洲にはカシパンやアサリ、ハマフリなど前面の砂干潟の生き物の残骸が多く、河口の生物の遺骸はなかった。川側はほぼ淡水、海側は海水、とかなり差がある特異な環境。中州に渡ると海側からコウボウムギ、ハマヒルガオ、ケカモノハシなどの海浜植物が密に生え、高い部分にはサクラタデ、ケキツネノボタン、ハハコゴサなど河川敷で見られるような植物も生え、淡水の動きを窺わせる。潮が満ちてきたのであわてて戻ると、貝とりのおじさんに「暖かいからキャンプするのかと思ったよ」と笑われた。キャンパーや観察に来る人はちらほらいるらしい。テキスト ボックス:  
吉野川河口:シオマネキのいる葦原。奥に長い橋がみえる(上)、東環状大橋がもうすぐ着工の中州(中)、河口の砂洲。こちらは四国横断道路計画がある。(下)

 

81 徳島市内>

 徒歩で市内に帰ると、近くには貝塚と城跡があった。ここは照葉樹が多くかなりの年数がたっている。昔はここまで潮が来ていたのだろうか。街中には水路がめぐらされ。新町川に囲まれた中心部はひょうたん島とも呼ばれている。一見「見る」親水性しか考えていないようだが、観光船や川を引き込んだ舞台などもあり、阿波踊りの練習など様々な人が親しんでいた。

 近くの眉山は手軽に登って、街が望める。だが、干潟から徒歩でいったので、さすがに途中でギブアップ。街の周辺はなぜか自転車専用横断歩道が多く、歩道橋ばかりの車社会。河口に2つも道路計画があるのもわかる気がする。

 

82日川に学ぶ全国大会>→ポスター

 大会ではポスターで発表。講演では、北海道で6つのの団体代表を集めて、拠点センターを設置し、レンジャースクールを行う、プラナリアを使った学校教育、学校活動のサポートや川遊びの話、新潟での抽水植物植栽と生物調査、カヌー、リーダー育成、サケ放流、クルージング、などだが、中でも佐賀の水みちマップは延長200kmにも及ぶクリークを流れと水質を小学生とともに調べるなど広いレベルでしっかりとしたものを作っていた。

 分科会では体験活動と運営というタイトルで発表したが、他の大きな団体は事務所経費でかなり困っているようで、助成を得たのはいいが通常の活動は助成してもらえず大変とこぼしていた。その点まるごとは、市民活動センターが使えることや活動範囲が主に市内であるため随分助かっている一方、専門性のあるメンバーが増えないのもそのせいかな?

 

82-3日吉野川フェスティバル>

 なんと打ち上げは吉野川フェスティバルと合流。徳島では結構大きなイベントとあって盛大。三番瀬負けてます。子どもたちの絵も片付け始めていて、もう終わりかけかと思いきや、花火とバーベキューのためにこれから人がくるらしい。バンドも盛り上がってる。どうやら吉野川とアミューズメントが一緒になっているのが人々が集まるキーワードのようだ。

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吉野川第十堰:水が流れていて歩いていける。

 次の日の朝は吉野川クリーン。ゴミは少なく、アカテガニ・ヨメナなどが見られた。そしてお待ちかね、カヌーとボート体験。鉄パイプの即席船着場や国土交通省・自衛隊の機材展示からフリーマーケットまで様々。流域の交流推進会議など団体もいた。

 

83日第十堰と吉野川>

 船でフェスティバル会場から第十堰まで見学。国道交通省の方からの説明があり、老朽化していること、可動堰方式を計画していたこと、住民東京で反対が9割だったこと、周辺の生態系などの話がありました。また、現在の堰を補修すること、緑のダムなど代替案を計画しているということで、今後、話し合いは続きそうです。激しい熱気と日差しでダウンしたため、水辺遊びのための事務所で休憩。堰自体は非常に景観にマッチしていて、魚も通れそうな低いものです。

 周辺の川ではシジミとりの人やボートで遊ぶ人がちらほらと見られ、多くの人が関わっている様子。そんな様子をわきめに見ながら、時間は飛行機まで1時間。「三番瀬の会議におくれる〜」とアクセクしながら、間一髪でバスにまに会いました。こうして無事、葦の川での発表を終えてきました。お世話になった皆さんどうもありがとうございました。

 

<参考ホームページ>

新町川を守る会(http://www2.tcn.ne.jp/~nposhinmachigawa/

:今回の主な実行委員。清掃や船、イベントなどを行っている。

国土交通省徳島河川国道事務所(http://www.toku-mlit.go.jp/

:吉野川資料館には紹介や生物から問題まで情報満載。ライブカメラもある。

NPO法人吉野川みんなの会(http://www.daiju.ne.jp/

:第十堰問題を中心に川遊びや市民活動を展開している。

徳島自然観察の会(http://www.shiomaneki.net/

:河口干潟で観察会などを行う。デザインが素敵。3つの開発に苦慮している。

徳島新聞特集第十堰(http://www.topics.or.jp/daijyuzeki/

:全国版にはたまにしか取り上げられないが、地域にとっては大きな問題。

吉野川交流推進会議(http://www.yoshinogawa.org/

:体験活動支援やクリーンの連携を行っています。